以前より僕は瞑想の危険性を指摘きました。
瞑想中に見えるもの、聴こえるもの、そんなものは全て幻覚であり幻聴ですよ。
僕自身、瞑想を何年もやってきたので、その経験から言っています。瞑想をやればやるほどエゴは肥大していきます。
瞑想をやっている自分は精神的に成長している、他者よりも優れていると思うようになるんです。
エゴ(自我)による苦しみから解放されるために瞑想をやるのに、どんどんエゴが強くなり増長していくんです。
自分自身もそうだったし、その当時、瞑想をやっていた仲間を見てもそうでした。大きな勘違いをしてしまうようになるんです。
海外の大学の研究でも、そのような結果が発表されています。
自我(エゴ)を手放すことに役立つとされる瞑想やヨガを実践した結果、逆に「自分は平均よりも上だ」と感じる自己高揚の感覚が大きくなるという調査結果が発表されました。
中略
仏教では、瞑想を行うことは自我を乗り越えることに役立つと教えられますが、一方で心理学者のウィリアム・ジェームズは「何かのスキルを訓練することは自己高揚(self-enhancement)を助長する」と主張しています。この「自己高揚」とは、自分が自信があるものについて自惚れることを意味します。ドイツのマンハイム大学が行った研究でもジェームズの説を支持する研究結果が示されています。
そして新たにサウサンプトン大学の研究者らはヨガ生徒93人を対象に15週間にわたる調査を実施し、定期的に自己高揚の感覚を評価しました。この時、評価は「他の平均的なヨガ生徒と比較して自分をどう思うか」ということを被験者に尋る方法、被験者に「私は善業についてよく知っていて、実践した」といった項目について自己評価してもらい自己陶酔傾向を調べる方法、そして被験者に自尊心の高さについて尋ねるという方法に基づいて行われました。
この結果、ヨガを行った後のヨガ生徒たちの自己高揚レベルが、ヨガを行う前24時間よりも著しく高くなったことが判明したとのこと。
続いて研究者は瞑想の訓練をしている162人の被験者をFacebookの瞑想グループから集めて調査を行ったところ、瞑想についてもヨガがもたらす自己高揚と同様の効果があることが判明しました。つまり、1時間の瞑想を終えた被験者は瞑想を行う前24時間に比べて自己高揚の感覚が高く、「この研究に参加している平均的な生徒に比べて、私は偏見を持っていません」と自分自身を評価する傾向にあったといいます。
こんな風に増長し天狗になってしまうくらいなら、瞑想なんてのはやらないほうがいいんです。
特にビジネス化された瞑想は最悪ですよ。様々なコースが用意され、さらに上級コース(高額コース)にいこうと講師が誘導してきますからね。
それって講師もエゴまみれだし、自分もエゴまみれじゃないですか。
「そこに心の平安はありますか?」と僕は思います。
ただ、だからと言って瞑想を全否定するわけではないんです。瞑想をやりたければ、わざわざ高いお金を払ってやる必要なんてないんです。
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禅(曹洞宗)には「只管打坐」という言葉があります。「ただひたすら座る」という意味です。
これでいいんですよ。坐禅に何も求めず、何も効果を期待せず、ただ座る。それが座禅(瞑想)ですよ。
何かを求める、効果を期待する、それじゃあ最初からエゴ丸出しじゃないですか。エゴ全開ですよね。
瞑想を始める前からすでに瞑想(エゴを手放す・小さくする)は始まってます。
まあ、瞑想をやるなら、そういう気持ちでやるってことです。
やらなければダメだというのもエゴですから。別にやらなくても全然いいと僕は思いますけどね。
こちらの記事もぜひご覧ください。
高額瞑想なんて害しかない!瞑想をしたかったら禅寺に行きましょう!
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